〜画期的なレーザー治療法〜
痔という病気は身近にありながら、自分だけはなりたくない、とみなさんが考える病気になっています。女性の場合はなおさらでしょう。
「痔の手術はあらゆる手術の中でも最も痛い」、「治療台に乗っただけでも生まれてから一番の恥ずかしさを覚える」などのように、「迷信」や「盲信」が今でも世間に流布しているようです。そこから、自分が痔になったときにも、正しい治療を行わず、なんとか自分で治療しようとしてしまいがちになります。
確かに、これまでの手術は大変痛いものでしたが、今は医療レーザーを用いることで簡単に治療が出来るようになっています。
痔核(イボ痔)
外痔核であれば、ほとんどの場合入院せず、日帰りが可能です。内痔核も従来は10日〜2週間程の入院が平均でしたが、1日〜数日の入院ですみます。
裂肛(キレ痔)
周囲組織を含めレーザーで病変部を切除し縫合します。
痔瘻(アナ痔)
レーザーで切除し縫合します。今までは切除後の縫合ができなかったのですが、レーザーを使用することで可能になり、入院日数も数日ですむようになりました。
良くあるご質問
Q1.なぜ痔になるのですか?
Q2.どんな痔があるのですか?
Q3.レーザー治療はどのように行われるのですか?
Q4.レーザー治療のメリットは何ですか?
Q5.レーザー治療以外の治療法にはどのようなものがありますか?
Q6.治療効果はどのくらいですか?
Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?
Q1.なぜ痔になるんですか?
人間は直立歩行します。この直立した状態では、上体の体重は腰部や会陰部(肛門のある所)に集中します。立位や座位では絶えず肛門部に力がかかっています。これが痔の原因です。
Q2.どんな痔があるんですか?
〜一般的には痔核(イボ痔)・裂肛(キレ痔)・痔瘻(アナ痔)があります〜
○痔核(イボ痔)
排便痔に出血する、腫れや痛みを伴う、などの自覚症状があります。肛門部の皮下・粘膜下の静脈叢の血管が弾力を失い、膨れて内腔が広がった状態50歳以上では半数の方が痔核を持っているといわれています。痔核には大きく4つの段階があります。
第1段階 排便時、きばると痔核が膨れる。
第2段階 痔核が常に肛門内部で膨れている。きばると肛門の外へ飛び出るが、排便が終わると自然に肛門内へ戻る。
第3段階 痔核は脱出しやすく、手で押し込まないと肛門管内へ戻らない。
第4段階 痔核は常に脱出しており、手で押し込んでも戻せない。
○裂肛(キレ痔)
肛門の上皮が剥けた状態。便秘によって硬くなった糞塊が、無理に肛門を通過するために起こる、と考えられています。裂肛になると、排便時に紙につく程度の出血がみられます。慢性の場合は手術意外に治療法はありません。
○痔瘻(アナ痔)
糞便の細菌によって炎症を起こし、肛門周囲に膿がたまります。膿瘍になると排便痔に関係なく肛門部に痛みがあり、座位・排便時に痛みが強くなります。そして、時折感染のための発熱や全身倦怠を伴います。満1歳くらいまでなら保存的治療、大人の場合は手術が必要です。
Q3.レーザー治療はどのように行われるのですか?
痔核(イボ痔)
外痔核:痔核に近接した外側の皮膚を小さく切開して、静脈瘤や血栓を摘出します。
内痔核:麻酔が効いてから肛門を拡げ、レーザーによって痔核を切開し、その後、縫合します。レーザー作用によって出血はほとんど見られません。
裂肛(キレ痔)
周囲組織を含めレーザーで病変部を切除し縫合します。
痔瘻(アナ痔)
レーザーで切除し縫合します。今までは切除後の縫合ができなかったのですが、レーザーを使用することで可能になりました。
Q4.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?
〜レーザー治療の効果やリスクを理解し、環境の行き届いた病院を選択しましょう〜
レーザー治療を選択する上で一番重要なことは、安心して治療を受けられる病院を選択することだといっても過言ではありません。レーザー治療は安全であることが特徴であるはずなのですが、十分な知識や技術、治療環境が整っていない施設では、十分な効果と安全性を得られるはずがないからです。
患者さんとの話し合いを持ち、レーザー治療の特徴や考えられるリスク等を説明し、十分な理解を得られた上で治療を行わなくてはなりません。また、治療前の検査や治療後のアフターケアが行き届いていることも病院にとって必要な条件です。
病院を選び最終的にレーザー治療を受けるかどうかを判断するのは、患者さん自身です。当協会では、必要な条件をクリアした病院の紹介をいたしますが、それが必ずしも患者さんの治療の成功を保証するものではありません。十分に病院側の説明を聞き、レーザー治療を受けるかどうかの判断を行ってください。
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