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〜歯の健康なくして、豊かな生活とは言えません〜

「芸能人は歯が命」というフレーズが数年前に流行りましたが、白く輝く歯というのは健康的に見え、芸能人に限らず、人と接することの多い職業の人のイメージを良くします。
イメージだけの問題ではなく、歯の健康はいろいろな意味で生活を豊かにしてくれます。「よく噛む人ほど長生きする」と言われるように、歯は全身の健康と密接に結びついているのです。

〜歯周病は、口臭の元で、歯を失う一番の原因〜

口臭の原因はいくつかありますが、多くの場合、歯周病によるものだと言われています。現在、日本人が歯を失う一番の原因と言われる恐ろしい病気なのですが、激しい痛みがないまま症状が進んでいくため、虫歯などに比べると人々の治療への意識が低いようです。実際は、軽度のものを含めると日本人の殆どが歯周病と言っても過言ではない状況なのです。
また、歯周病は心臓病の発症率を上げるという報告があり、これは歯周病の原因となる細菌が出す毒性物質などが血液中に入り込むためだと考えられています。

〜医療レーザーを用いた歯周病治療の「革命」〜

歯科分野での医療レーザーの利用は「歯周病」、「歯のホワイトニング」、「進行阻止」「口内炎の治療」、「歯ぐきのメラニン色素除去」などが研究され、一部の歯科医院で実際に行われています。
特に、歯周病治療は「革命」とさえ言われます。これまでは治療に長い時間がかかり、なかなか治りにくいと言われていた歯周病ですが、医療レーザーを用いると短期間で確実な治療効果が得られるからです。
それでは、どんな治療法なのかこれから説明していきましょう。




レーザー治療の様子(痛みはほとんど感じません)


良くあるご質問
Q1.歯周病とはどのような病気なのですか?
Q2.歯周病の原因は何ですか?
Q3.レーザー治療以外の治療法にはどのようなものがありますか?
Q4.レーザー光線になぜ効果があるのですか?
Q5.どれくらいの治療効果が得られるのですか?
Q6.レーザー治療にはどのようなリスクが伴いますか?
Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?


Q1.歯周病とはどのような病気なのですか?
〜歯肉が腫れ、出血や口臭を伴い、最終的には歯が抜けてしまいます〜
歯周病は悪玉細菌が異常繁殖して歯茎に炎症が起こる伝染病です。まず、歯肉が赤く腫れ、歯と歯茎の間にできる歯周ポケットが深くなり、出血しやすくなります。歯の周囲には、多量の歯苔が付着して口臭が強くなります。
激しい痛みを伴うことは少ないので、放っておく人が多く見受けられますが、やがて歯周組織の破壊が進み、歯が抜け落ちることになります。
歯周ポケットの深さが、3〜4ミリまでの状態を歯肉炎、それより深いものを歯周炎といいます。


Q2.歯周病の原因は何ですか?
〜歯の周囲に付着する口腔細菌の増殖が原因です〜
歯と歯茎は、ピッタリくっついているのが本来の姿です。ところが、歯ぐきに細菌感染が継続して起こりますと、歯周組織が破壊され、歯周ポケットと呼ばれる隙間が発生します。
歯周ポケットが深くなるにつれ、歯ブラシなどが届かなくなり、プラークを除去できなくなります。こうなると、自力では治すことが出来なくなります。


Q3.レーザー治療以外の治療法にはどのようなものがありますか?
〜従来の治療法は対症療法であるため、病気を根絶したとはいえません〜
麻酔をしてメスで切開し、併せて抗生物質の投与などを行うと痛みは無くなりますが、その後長期にわたるブラッシング指導、及び、段階的な歯石除去(場合によっては手術)が必要となります。この従来の治療方法は、完治までに長い時間を必要とします。
患者さんは、自分が痛かった箇所の治療をしてもらうことばかりに目が向いていますので、痛みが治まると、ついつい歯科に足を運ばなくなってしまいます。そうすると、再び同じような症状に襲われてしまうことになります。


Q4.レーザー治療のメリットは何ですか?
〜痛みが少なく、安全で、再発する可能性が低い治療です〜
レーザー光には強いエネルギーがあり、1000度を超える熱が発生しますが、わずか1万分の3秒という短い単位で照射されるため、わずかな痛みですみます。例えれば、シャープペンシルの芯で突かれたような瞬間的な痛みです。


レーザー手術の利点をまとめると
 痛みがほとんどない
 傷んだ歯茎を早期に直す作用がある
 歯石が再付着しにくい
 複雑でデリケートな歯周ポケット内の治療が可能である
といったことがあげられます。


Q5.どれくらいの治療効果が得られるのですか?
〜レーザーによって細菌や歯石、歯周組織を光分解します〜
レーザーを照射することにより、細菌数の減少をはかり、炎症組織を焼き取ります。レーザー光には「創傷治癒促進作用」といって、傷ついた組織・細胞の再生を促す作用があります。その為、歯周病の「再発率」が低いという特徴を持っています。また、レーザー照射で歯石を除去すると、歯垢や歯石が付着しにくくなるという性質もあります。
通常、7回程度の通院で完治すると言われています。また、治療後に定期的な検査やメンテナンスを行えば、予後は良好になります。


Q6.レーザー治療にはどのようなリスクが伴いますか?
〜治療後のケアを怠ると再発する可能性はあります〜
レーザー治療では再発率が少ないといっても、何もケアをしなければ再発することになるでしょう。日頃のブラッシングで、プラークの除去を怠らないようにしましょう。
あとは、病院選びを間違わなければ、心配ないはずです。

〜歯周病の治療例です〜
(治療後は出血や腫れが抑えられています)


Q7.安心して治療を受けられる病院を選ぶにはどうすればよいですか?
〜レーザー治療の効果やリスクを理解し、環境の行き届いた病院を選択しましょう〜
レーザー治療を選択する上で一番重要なことは、安心して治療を受けられる病院を選択することだといっても過言ではありません。レーザー治療は安全であることが特徴であるはずなのですが、十分な知識や技術、治療環境が整っていない施設では、十分な効果と安全性を得られるはずがないからです。
患者さんとの話し合いを持ち、レーザー治療の特徴や考えられるリスク等を説明し、十分な理解を得られた上で治療を行わなくてはなりません。また、治療前の検査や治療後のアフターケアが行き届いていることも病院にとって必要な条件です。
病院を選び最終的にレーザー治療を受けるかどうかを判断するのは、患者さん自身です。当協会では、必要な条件をクリアした病院の紹介をいたしますが、それが必ずしも患者さんの治療の成功を保証するものではありません。十分に病院側の説明を聞き、レーザー治療を受けるかどうかの判断を行ってください。

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