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エキシマレーザーについて
屈折矯正手術の主役である装置はエキシマレーザーです。現在、厚生労働省はPRKに対し2機種に、米国FDAはレーシックに対し13機種、PRKに対し16機種の製造、販売を認可しています。この他にもヨーロッパで認可されているものもあります。
いったいどの装置が最も優れているのでしょうか?答えは複雑です。絶対に必要なのは操作側である医師が装置に熟練していることです。適切なメンテナンスが行われていることも重要です。
エキシマレーザーはレーザー装置としては安定性に不安が多く、温度や湿度、使用頻度等によって状態が変化します。
これらのことを熟知し、その特性を最大限に生かすのが医師の役割であり、その達成のためにはある程度の経験が不可欠となります。また、装置への理解に対する医師の意識の高さも問題となるでしょう。
新機種は最高の性能を発揮した場合にのみ価値があり、安定性を期待してはいけません。現在、国内で承認されている2機種はFDAでは-14Dまでの近視に対し承認されていますが、一部の施設が新機種として売り物にしているものにはFDAでは-12Dまでしか承認されていないという事実もあります。
あなたが特別な眼を持った患者でないのであれば、実績のある装置を選ぶべきでしょう。特別な場合にのみリスクを熟知した上で新機種を選ぶべきです。
マイクロケラトームについて
レーシックにおいてマイクロケラトームが占める重要度は、特に副作用の発生について大きなものがあります。角膜にカンナ状のメスを入れるわけですから、歯の切れ味はもちろん、吸引力の安定性や各種の危険回避機能など、総合力が問われるべき装置です。残念ながらこのような各種の機能を客観的に判定しているものは現在、世界的に見当たりません。
マイクロケラトームは、非常に強い力で眼球を吸引しますから、眼球にかかるストレスはとても大きなものです。網膜などに不安があり、ストレスに耐えられない可能性が少しでもあれば、その使用は避けるべきです。マイクロケラトームを使用しないPRKを選択する方が適切な場合があります。
術者があなたにマイクロケラトームについて、リスクを含めた十分な説明をしてくれるかどうか、このことを確認してください。
屈折矯正以外の治療環境
屈折矯正手術は角膜だけに精通しているだけでは適切でないことは医師選びの欄で述べましたが、白内障手術、網膜凝固術などの治療を行うためには専用の装置が必要です。
これらの装置は屈折矯正を行う手術室に設置されているのが一般的ですが、別室にあることもありますので、施設内の手術室名をまず確認してください。1室しかなければ室内に、エキシマレーザー、手術台以外に顕微鏡、超音波吸引機、レーザー凝固装置などが設置されているかどうか確認してください。それぞれが大型テレビ程度の大きさです。
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